オススメ本『反応しない練習』を読んだ感想

本日ご紹介する一冊は、
僧侶兼作家として活動されている草薙龍瞬さんによって書かれた自己啓発本『反応しない練習』です。
 
 古代インドの賢者であるブッダの教えを使って、現代人のあらゆる悩みを解決する方法を教えてくれる本です。

この本の面白いところはブッダの教えが超が付くほど合理的なところです。
人間なんだから苦しみなんか「ある」に決まってるじゃん。
「ある」ことを理解して、原因を探り、解決することが大事なんだよ、というような冷静さは正直笑ってしまうほど潔いいです。

 「あのときああしていれば・・・」
 「やっぱり自分はダメな人間だ・・・」 
 これらはすべて「心の反応」であり、ムダな反応をしなければ悩みは軽減されるという考え方を本書では紹介しています。

 いやいや、それができたら苦労しないでしょうにと思いますよね。

 ですが「心の反応」の裏には「認められたい」とか「他人より優位でいたい」といった「欲」があり、
 自分には○○欲があるのだと認めてしまえば楽になるとのことです。
 
 うーん、それでもそんなこと出来ないよと思ってしまいます。

 そこで3つの具体的な解決策を提示しています。
 ①言葉で自分の心の状態を確認する
 ②マインドフルネスを使って体の感覚を意識する
 ③心の状態を分類する

 上記3つの中で私が一番腑に落ちたのは②の体の感覚を意識する方法です。

 ②のマインドフルネスとは今この瞬間に起きていることに向き合うことで、うつ病への治療としても用いられています。
 私自身も暇な時間さえあれば何か頭の中で考えて妄想にとらわれていることがありました。
 しかし、今この瞬間「息を吸っている」「歩いて地面を足で感じている」と思うことで無駄に働いていた頭を落ち着かせることができます。
 
ムダなことを考えて妄想にとらわれている時間なんてもったいないですよね。

 だから最初から反応しない。散歩しながら今この瞬間に思いを馳せるだけでいいじゃないですか。

 要は苦しみの原因を合理的に原因を探り、自分はいまこういうことを考えているんだと理解する。あと散歩する。
 
 当たり前のようなことがとても大事だと気づかされました。

 頭の中がぐるぐるして悩んでいるあなたにぜひ読んでもらいたい作品です。

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